摂食障害で悩んでいる方またそのご家族にとっては、
過食症になるとどうなってし
   まうのか、過食症とはいったいどんなものなのか気になるところです。


   ここにある1~5のステージ別症状例は、摂食障害(過食症)のパターン例を段階
   別に書き出したものです。このような明確な定義があるわけではなく過食症という
   ものの大きな流れをつかんでいただくために一つの例として表したものです。


   
ひとそれぞれきっかけや経過や症状は異なりますし、すべての段階を必ず
   通るというわけではありません。患者さんの数だけ経過が異なるといえるでしょう。


   「自分は最近過食症の症状がでてきたけれど、これからもっと悪化してしまうのか
   と思うとすごく怖い・・・」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。


   しかし実際には、第1ステージと第2ステージを行ったりきたりした後、それほど
   深刻な状態に陥らずに回復していく人も多いのです。


   不健康な食行動としてはパターン例以外に下記のようなケースもあります。


   ■ 過食はしないけれど体重が増えそうだと感じるときに排出行動をしてしまう
   ■
 排出行動を伴わない過食と絶食(過激なダイエットなど)を繰り返している
   
 排出行動を伴わない過食をつづけ100㎏以上など体重が極端に増えている 他


   症状のあらわれ方には個人差があります。また拒食状態だった人がある時点で禁食
   生活が破綻し、食欲を抑えきれなくなってしまい過食にはしるケースもよくみられ
   ます。





    過食症/ステージ別症状例



   ある日を境に急に過食/拒食を始めることもありますが、一般的には
ダイエット
   きっかけになることが多いようです。なんらかの目的を持ち短期~中期にわたって
   「減量する」ということに意識が集中しはじめるのです。


   このころは目的(例えば、夏になったらカッコよく水着を着たい・痩せて○○を見
   返してやる・・・など)それ自体に意識が向いているので、ダイエットをしていても、
   目標体重まで落ちたらダイエットはやめるから大丈夫、というくらいの認識でしか
   ありません。


   そして、ある程度のやせ経験をすることにより気分はハイになり「身も心もスリム
   な自分」を楽しみ活動的になっていきます。


   これこそが自分が求めていた状態のような気がしてくるのですが、もともと
健康的
   な減量をしていないことが多く
、ある時点から体重を落とすのがむずかしくなり
   はじめます。


   精神的にも肉体的にも少しずつ疲れがでてくるため、イライラしたり精神的に不安
   定になりやすく多くはこのあたりで小食から過食に移行していきます。


   今まで食べられなかったストレスのためドカ食いしてしまうとか、そんなに沢山食
   べていないのに太りやすくなったなどは誰にでも起こりがちなことです。


   しかし
過食症になりやすいタイプの人はそれに加えて、意識的・無意識的にある種
   の強い思いで頭の中が占められていく傾向にあります。


     ■「自分は食欲をコントロールできなダメな人間だ」

    ■「あの理想体重に戻ってずっとキープしなくっちゃ」

    ■「目標体重になるまであきらめたくない」 etc.



   そして、なにかのきっかけで「食べすぎたら出せばいいんだ」ということを知って
   しまう。方法としては指を喉にいれて吐く以外に下剤や利尿剤などを使用する人も
   います。


   この頃は過食・嘔吐などをしていても、単に楽なダイエット方法がみつかったと思
   う程度でそれほど深刻には受け止めていないものです。嘔吐したあとはむしろすっ
   きりとした気分で、排出行動をする回数はまだそんなに頻繁ではありません




   

    第1ステージ



   初期の頃にひきつづき「やせること」が第一の目的なわけですが、過食症の症状が
   進んでくると、自分が単にやせたくて過食・嘔吐をしているのかそれともストレス
   を発散するために行なっているのかわからなくなってくることがあります。


   食べている間だけは無心でいられるし心が満たされるし快感も得られると感じます。
   強いストレスがかかり発作的にむちゃ食いをしてしまう場合もありますが「今日、
   あとで〈むちゃ食い)やっちゃおうかな・・・」と計画的にすることもあります。


   過食は
ストレス発散方法であると同時にこころの安定剤でもあり、場合によっては
   ひとつのレジャーのようになってくることもあります。


   食べるという行為は本来、心と体に栄養をあたえるものですが、このころは主に
   
心を満たすための手段となってきます。


   感情の揺れが大きくなったり、落ち込みやすくなったり、うつ症状がでてくること
   もあります。社会的には普通に生活しているように見えても、日常生活は全般的に
   不健康なものとなり不規則になりがちです。


   身体症状としては喉がヒリヒリしたり、胃・食道のあたりに不快感をかんじたり、
   口の中が荒れたりすることがあります。また拒食と過食をくりかえしている場合は
   生理不順になることもあります。 →摂食障害による身体への影響


   初期段階のように嘔吐したあとのスッキリした感じはなく、身体はしばらくの間
   だるいまま。指をつっこんで吐くため手の甲に傷ができることもあります。
   食べることに依存しはじめ、心身ともにダメージを感じ始めます。




    第2ステージ
    第3ステージ



   食べるという行為が「吐き出す」ことを目的に行なわれることがあります。


   食事はもはや心を満たしてくれるものですらなく、ある種の強迫じみた習慣に変わ
   っていきます。それなしでは心のバランスを保つことがむずかしく、
毎日の生活が
   過食・浄化行為を中心に回っていく
ようになります。


   中には社会生活を営むことが困難になる人もいて、そういう場合には家にこもって
   過食・嘔吐などをくりかえすわけですが、その場合毎日かなりの食費がかかるため
   経済的に大きな負担となっていきます。人によってはアルコールと併用する場合も
   あります。


   この深刻な段階になっても周囲の理解を得られないことがあり、心身ともに非常に
   追い込まれた状態になって自傷行為をしてしまうことがあるので注意が必要です。


   嘔吐したときに喉などに痛みを感じる・血液が混ざる・歯がもろくなるなど人によ
   りさまざまな症状がみられます。また、ぼんやりと精気がなく目がいつも充血して
   いたり、手の甲に吐きだこができるなど外見上でもわかるようになってきます。


   衝動的な行為がふえるなど精神的に非常に不安的になりがちで、うつ病の併発や、
   その他の問題をかかえている場合もあります。


   精神的にケアが必要なことはいうまでもありませんが、目に見えない身体的症状が
   すすんでいて危険な状態に陥る場合があるので、早急に医療機関に相談することが
   肝心です。→摂食障害による身体への影響



    第4ステージ



   適切な治療・心のケア・本人の努力などにより一番苦しい状態を過ぎると、少しず
   つ
「変化」が現れはじめます。


   過食・排出行動はつづいているものの、以前のようにそれだけを中心に生活を送って
   いるわけではなくなり、過食嘔吐をしてしまうという「事実」を受け入れ、前向きに
   進もうと考え始めます。


   この頃には、新しいことに挑戦してみようと考えたり、自分を変えようと努力をした
   りするのですが、そう思えばおもうほど不安を感じてしまい以前とは別の理由で症状
   がでてしまうことがあります。


   新しいことに挑戦するということはその過程で障害もでてくるわけで、自分自身に向
   き合わなくてはいけないことが多くなり心の中で葛藤が生じる時期なのです。
   

   実際には心とからだに少しずつ「力(ちから)」がつき始めている時期なの
   ですが、なかなかそのことが実感できずに以前の悪循環にもどってしまうことがあり
   ます。


   
過食・嘔吐という行為はクセになりやすいといわれます。つまり精神的に
   安定してきていても、長期間過食・嘔吐をくり返していると、そのこと自体が習慣化
   してしまうことがあるのです。


   症状がなくなり数年経過していても、生活の大きな変化やなにかのきっかけにより再
   び過食・嘔吐のサイクルにはまってしまうこともあるので、本当の意味で力を蓄え、
   もう二度と摂食障害に陥らないためにも
この段階での心のケアはとても重要
   なります。


    第5ステージ



   過食や浄化行為をおこなう回数があきらかに減ってきます。


   毎日だったものが週に一度、週に一度だったものが月に数回、ふだんは全く症状が
   でないけれどどうしても辛いときにだけ年に数回してしまうなど回復の兆しを実感
   しはじめます。


   たまに悩まされることはあるものの、日常生活に支障をきたすというほどではなく
   なります。ライフスタイルの好転などにより急に症状が良くなる人もいますが、多
   くは毎日の気づきなどにより、
螺旋を描くようにゆっくりと回復していくの
   です。


   この段階でも「やっぱりあまり太りたくないな・・・」などと考えていたりするもの
   ですが、多くの人は自分の身体を大切にすることを学びはじめます。


   ダイエットとライフスタイル、心と身体などとどう折り合いをつけていくか考える
   時期でもあります。


   不安定になることがあっても、そんな
「自分自身」を受け入れはじめ、試行錯
   誤をくりかえしながらもその人なりのスタイルを作り上げていくことができます。


   自分に真正面から向き合い、摂食障害を克服していくという過程で
その意味を知り
   気づきを得る
ことにより、完治したと感じるころには強い自信とともに、大きく
   変化を遂げた自分に気づくでしょう。


   →ご相談あれこれ
   →摂食障害による身体への影響





摂食障害過食症専門カウンセリング~ライフシード
    はじめに
         
         
       
       
      
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